露地物のショウガの旬は秋。
今年は天候理由もあり、残念なことに収量は多くなかったそうです。
その中から、私は4キロを購入させていただきました。
無農薬有機栽培、一年を通じ手をかけられてできたうちの4キロです。
自分用に2キロ、あとは私が信頼できる人のところへとそれぞれお嫁に行きました。
カレーにトリカトゥにチャイに、一年を通じて私はたくさんのショウガを使います。
その分、心から安心できるものにもし出会えたら、それは大変な幸せ。
じゃあ、自分でショウガを作ることはできるのか?
残念ながら私は自分で作ることはできません。
そうです。どんなに欲しくても自分自身では作れないのです。
だから農家さんが大事に育てられた安心のショウガを、お願いして
こうやって分けてもらいます。
私はどんなに望んでも、自分でこのような見事なショウガを生み出すことは
できないからなんですね。
自分では作り出せないもの、賄えないもの。
そこにこうして、その道のプロの力を借りる。
志の高いプロがいてこそ、良質なものを私は手にすることができている。
そこにあるのは、やはり「敬意」です。
だってねー!私、自分じゃーひとかけらも作ることはできないんだもの。
下手すると捨てられちゃったりするショウガの皮。
その一切れだってできないんですよ?くー!
(いや皮、捨てないけどね)
ジンゲロールが〜ショウガオールが〜と、もしここで仮にうんちくあれこれ語ったって、
「作ることはできない」のです。
遠く離れた高知県。その山間の畑で、日々丹精込められて無農薬有機で作られたショウガ。
たっぷり土がつき、まだみずみずしくしっとりとしたショウガを手にとって
しばしじっと眺めます。
自然に逆らわない方法で、丁寧に作られたショウガは薬効もたっぷりです。
私たちの消化力を上げてくれる、大きな力を持っています。
大事なのは受け取ったバトン、それを次にどう生かしていくかってことです。
「私にできること」に変えていくには?
それを考えながら、一個一個を洗い(皮付きのまま)スライスして干しています。
手元に届いた安心できる素材を無駄にしないで、良質なものを作っていくこと。
薬効の高いアーユルヴェーダの消化剤、
トリカトゥにすること。
そしてそれをささやかでも、皆さんに伝えていくこと。
やっぱりそういうことかなぁ・・・。
この頃「私にできること」をずっと考えています。
香り立つ秋の新ショウガ。
干していきます。
ハンギングドライネット。梅干しの土用干しに続いて大活躍。