普通のおかずをつくるのだ【くれはる食堂自習日記*アーユルヴェーダクッキング*】
2014年 09月 21日
クッキングクラスだと、(先生のもとで皆で作るから)絶対上手にできてしまう。
確実に美味しいし、美しい。
それで、ついうっかり錯覚をしてしまいがちだけど
忘れちゃいけない。あれは私の実力で作ってる訳じゃないってこと。
今日は今、自分で何がどれくらい作れるかを、確認してみよう。
南インドでは、カレーは「おかず」
そう、「おかず」づくりを開始です。
■今日のメニュー
*のぶこさんのししとう、夏野菜のココナッツカレー
*大根のポリヤル
*クミンライス
■今日のテーマ
*オイルはカレーにココナッツオイルと、ポリヤルにイタリア・プーリア産の美味しいオリーブオイル。
今回は2種を使い分けてみる。味の違いはどうなるか。
*クミンはココナッツオイルでテンパリングしてから、バスマティ米に入れて炊く方法で。
*ココナッツファインの使い方で、どんな仕上がりになるかを確認。
一年前、南インド/ケララのカレーを習い始めたとき私は
この「カレーリーフ」というものの持つ役割、意味が正直よくわかりませんでした。
「カレーリーフ」と言う名前。
なれど、特にカレー粉の匂いがする訳でない(初心者の素直な驚き)
夏の原っぱの香りがする、ただのドライな葉っぱだ(フレッシュもある)
そのまま噛むと、「もそもそ」する草。
なにゆえこの葉っぱに「カレーリーフ」と名付けたか?と疑問だらけでした。
しかし、この葉っぱ。よいオイルと出会い、しっかり炒められることで、
どうにもカレーに欠かせない風味を作り出していることにある時気づく。
そうだったのか!
ところで、カレーはスパイス使いがすべて!とか、エラそうに言ってもみたいところですが、
実際は、野菜を大量にひたすら刻むところから。
洗って皮を剥いて、切って刻む。
今日は、ししとう(大)15本、ピーマン2個、玉ねぎ2個(小)、とまと2個(小)、大根1/3をそれぞれの大きさに。ショウガ、ニンニクはそれぞれをすりおろし。
グリーンチリ2本はタテに切る。
この野菜一点集中プロセスは、なかなか瞑想チックです。(嫌いではありません。笑)
みなさま、余計なことを考えたくないときに、ココロを整える「カレー作り」はいかがでしょう?
ただしアーユルヴェーダでは、料理には作る人のココロが反映されますので、
目の前にあること、手元に集中です(笑)。
Be here now.
オイル・スパイス・野菜とナベで格闘していると
そろそろごはんが炊ける匂いがします。インドのお米バスマティ米の香ばしい香り。
幸せな香りです。
この香りをアーユルヴェーダで「オージャス(活力の素)」と言いならわす訳も
まさに体感できようかというもの。
さあさあ!「作り立てを食べる」を大事にするのがアーユルヴェーダ。
ですのでさっそくいただきます!
*大根のポリヤル
*クミンライス
オイルは使う量を意識すること。新鮮でよい質のものをしっかり量を踏まえて使うこと。
味に深みがでて、特にベジカレーは、オイル使い次第で食べた時の充実感、満足度が違う。
これまで、ついつい「減らし目」にしていたオイル、今日はしっかり使えた感じ。
結果こうなるのかと納得。
オイルを活かしてうまく使えると、くどさやもたれ感は全くないものです
(これは翌朝実感しました)
日本人は油を全て悪者にしがちですけれどね。大事なのは、「自分の状態×オイルの質・適切な使い方」なんじゃないかな?
ちゃんと使えば、オイルそれぞれの効能を活かすこともできます。
体調に重さ(カパ的症状)がある時などは、質を変えたり減らしたりすればよいのだから。
ココナッツファイン(ココナッツを荒削りしたもの)は豊かな素材
ふわっと甘さのある香りとコク。お菓子に使われるココナッツは、これまであまり得意ではないものもありましたが、豊かな素材であることを発見。
組み合わせと調理法、手の掛け方で思った以上に味わいに差が出る。
基本、材料は野菜とスパイス、塩、オイル。
シンプルと言えば超シンプル。
でもそれが組み合わせと調理法、手の掛け方で思った以上に味わいに差が出る。
ココナッツカレーのしっとり感。大根のポリヤルの歯応え。
ししとうやピーマンの持つ、ほろ苦い美味しさは、夏の終わりのこの季節の体調管理に最適な味。
クミンをオイルでぱちぱちさせるテンパリングをしたことで
クミンライスも、いつもとは違う味わいになってる。
写真の見た目じゃ全く分からないんだけど(笑)
一種づつ、そして両方を、少しづつクミンライスとまぜまぜして、
ひたすらまぜまぜして
食べることで、どんどん変わる食風景。
野菜にパワーがあると、やっぱりもう仕上がりはもう全然違うものになる。
のぶこさんのししとう。パワーがあってやはりすばらしい主役でした。
ごちそうさまでした。
反省点
超がつくほど好きな「コリアンダー」が手に入らなかったこと。
この時期、品薄で残念です。。
なので、くれはるベランダ農園の「セルヴァティコ」を(地産地消)。
これもパンチのある苦み野菜なので、夏の終わりの「ピッタ鎮静」にこれはこれで良しでしょうか。
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