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2017年/リアル東京のラサーヤナ【アーユルヴェーダの若返り法】

寒い雨の降る朝の出来事でした。

どこかで起きた事故のために、あらゆる電車が遅れていました。
遅れた乗り換えのため、ターミナル駅のホームにかけ上がると、
長いマジックハンド状の器具を持った駅員さんと、そばで見守るもう一人の駅員さん。
横には不安そうな表情の若いサラリーマン。

3名はホームの下を見つめ、電車の切れ目を待っているようでした。

次の電車までのわずかな時間を狙って、マジックハンドマンが拾い上げたのは
1台の濡れたスマートフォン。

持ち主らしきサラリーマンくんは「しくじったなあ、、、」という表情をしています。
不注意で落としたのでしょう。

雨の朝、ホームから線路の高さまで落ちたスマホ。
水に濡れているだけでなく、もしかすると破損もしているのかもしれません。

忙しい朝の通勤時間。全てが遅延している木曜日。
自分の過失から予定外の時間を取られ、駅員さんの手を煩わせ、
スマホも瀕死の状態だとしたら。。

降りしきる冷たい雨。ブルーな朝の始まり。。。

「ついてなかったね、、」

遅れた電車を待ちながら、私はその一部始終を見ることになりました。

雨は降り続けています。

ふと見ると、横にいた駅員さんが、拾い上げられたスマホを受け取り
丁寧に何かで拭き始めました。

手にしているのは、茶色いチェックのハンカチ。
制服のポケットから取り出した、私物のハンカチのようです。

私は不意に「おおおお!」と小さく声が出ました。

わずか数秒間の出来事。
持ち主のサラリーマンくんも、驚いてその手元を見つめます。

その後、綺麗に拭きあげられたスマホは持ち主に戻され、駅員さんたちは笑顔で自分の持ち場に帰って生きました。
繰り返し頭を下げるサラリーマンくん。

その行動には、一切のお仕着せがましさがなかった。
実にさらりと、そして美しい行い。

駅員なんだから、落としたスマホを拾うのは仕事?
そうかもしれない。
でもそこには事務的な対応、それ以上の何かがありました。

「行いのラサーヤナ」

「ラサーヤナ」とは、アーユルヴェーダのアンチエイジング(若返り)のこと。
それが実は「見た目主体の健康&美容の話」では決してない、ということを、
私は今年、ワークショップで繰り返しお伝えしてきました。

アーユルヴェーダの古典書の世界には「行いのラサーヤナ」という考え方があります。
そこで重視されるのは、その人の選ぶ行動、その積み重ねです。

それらがいつまでも若々しく、健やかに生きられるベースを作っているというもの。

私たちに繰り返し、その教えを語ってくださる、アーユルヴェーダドクターの大好きな言葉を借りると

それは「周りも自分もにっこり」になれる、そんな振る舞いのことです。

「みんなにっこり」。それが「行いのラサーヤナ」。

ぐっとくる、まさに大好きな言葉。
そしてその「みんなにっこり」に、朝のホームで出会えました。

繰り返し繰り返し、毎日何千人、何万人が行き交う都会のターミナル駅。
ともすれば、他人の顔なんてみんなのっぺらぼうに見えてしまいかねない、
そんなラッシュの時間です。

相手が身近な人でも、また見ず知らずの誰かでも、同じようにできるだろうか。。。
自らを振り返り、そんな思いもよぎります。

マジックハンドとチェックのハンカチを手にした秋葉原の駅員さん。2017年/リアル東京のラサーヤナでした。
あなたたちには素晴らしい光がさしていましたよ。
しくじったサラリーマンくんも、きっと慰められたに違いありません。

素晴らしい行いを見せてくださってありがとう。

2017年。リアル東京のラサーヤナ。

アーユルヴェーダの古典書の世界が、2017年の東京で一気にリアルな景色になりました。

心身とも健やかに、若々しく、年齢を重ねて生きる人生。

アーユルヴェーダはそれが「自らの行動」で作り出せるものでもある、って言ってます。



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アーユルヴェーダ案内人くれはる

by kureharu | 2017-10-19 20:55 | アーユルヴェーダ全般 | Comments(0)

もっとすこやかに、さらにごきげんに!


by くれはる
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