わずか数秒間の出来事。
持ち主のサラリーマンくんも、驚いてその手元を見つめます。
その後、綺麗に拭きあげられたスマホは持ち主に戻され、駅員さんたちは笑顔で自分の持ち場に帰って生きました。
繰り返し頭を下げるサラリーマンくん。
その行動には、一切のお仕着せがましさがなかった。
実にさらりと、そして美しい行い。
駅員なんだから、落としたスマホを拾うのは仕事?
そうかもしれない。
でもそこには事務的な対応、それ以上の何かがありました。
「行いのラサーヤナ」
「ラサーヤナ」とは、アーユルヴェーダのアンチエイジング(若返り)のこと。
それが実は「見た目主体の健康&美容の話」では決してない、ということを、
私は今年、ワークショップで繰り返しお伝えしてきました。
アーユルヴェーダの古典書の世界には「行いのラサーヤナ」という考え方があります。
そこで重視されるのは、その人の選ぶ行動、その積み重ねです。
それらがいつまでも若々しく、健やかに生きられるベースを作っているというもの。
私たちに繰り返し、その教えを語ってくださる、アーユルヴェーダドクターの大好きな言葉を借りると
それは「周りも自分もにっこり」になれる、そんな振る舞いのことです。
「みんなにっこり」。それが「行いのラサーヤナ」。
ぐっとくる、まさに大好きな言葉。
そしてその「みんなにっこり」に、朝のホームで出会えました。
繰り返し繰り返し、毎日何千人、何万人が行き交う都会のターミナル駅。
ともすれば、他人の顔なんてみんなのっぺらぼうに見えてしまいかねない、
そんなラッシュの時間です。
相手が身近な人でも、また見ず知らずの誰かでも、同じようにできるだろうか。。。
自らを振り返り、そんな思いもよぎります。
マジックハンドとチェックのハンカチを手にした秋葉原の駅員さん。2017年/リアル東京のラサーヤナでした。
あなたたちには素晴らしい光がさしていましたよ。
しくじったサラリーマンくんも、きっと慰められたに違いありません。
素晴らしい行いを見せてくださってありがとう。
2017年。リアル東京のラサーヤナ。
アーユルヴェーダの古典書の世界が、2017年の東京で一気にリアルな景色になりました。
心身とも健やかに、若々しく、年齢を重ねて生きる人生。
アーユルヴェーダはそれが「自らの行動」で作り出せるものでもある、って言ってます。
* ワークショップやイベントなど「アーユルヴェーダ案内人くれはるの最新情報」は、
SNSでも随時アップしています。
リアルタイム情報をご希望の方、アーユルヴェーダに関心のある方。
フォロー大歓迎です!
アーユルヴェーダ案内人くれはる