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文字オタク、活版印刷を体験する〜美しき活字の世界〜

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長年の憧れ、名刺の活版印刷を体験しました。
ガイドをしてくれたのは、紙箱屋「玉匣(たまばこ)店主の清水八子さん。八子さんは素敵な貼り箱をつくる箱職人さんです。

大磯にあるつきやまさん(大磯活版発信室)で、
この日はゼロから活字を拾って、自分の版を組んでいきます。

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活字棚。名刺でメールアドレスなどを表すのに使う、小さい文字は8ポイント(約2.82ミリ角)!

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原稿を見ながら一つ一つ活字を拾っていきます。「文選(ぶんせん)」と呼ぶ作業だそう。

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初心者の私。これだけ拾う作業に、なんと1時間以上かかっています。。。

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選んだ活字を組む、組版作業。アキや全体の配置をここで調整。

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活字は鏡文字。左寄せ?右寄せ?アキは?配置は?厚みの違う木の板(インテル)を使って
配置を決めていきます。

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八子さん、インクを印刷機に準備。さすが活版経験者!手つきが素晴らしい。

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大磯活版発信室さんの、丁寧な指導を受け、一枚一枚刷っていきます。
しかし、試し刷りすると、「あちゃー!」
文字がひっくり返っていたり、文字順がなぜか違っていたり。
小さな組版の中に思いがけないハプニングが潜んでいるのに、一喜一憂。

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私は3度、文字組みを直して、試し刷りをして、やっと本番・・・。

やっと完成。もうね。一枚一枚が愛おしい。
日本語って、活字って綺麗だなぁ、、と思うひととき。

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活字のサイズにぴったりあった活字ケース。
これはもう作る職人さんのいないものなのだとか。
かつての日本に確かにあった、市井の職人さんの美しい手仕事、心意気を感じます。


私はうんと子供の頃から、文字を読むのが好きで好きで、それこそ活字とあれば貪るように
読んでいた時代もありました。
仕事で書くことも増えて、一生文字とは切ってもきれないことでしょう。

活版職人さんは一人で1日に何千文字も拾って組版をしていた、、というお話を伺い、
それはそれは気が遠くなる思いです。
わずか数ミリ、小さな金属のパーツ(活字)を一つ一つ棚から拾って組み、刷り、また戻し。。。
今日、自分で初めて文字組みを体験した分、その技の深さが少しだけわかる。
職人さんは指先に目がついていたのでは?そう思えてなりません。

キーボードで文字を「てけてけ〜」と打つ、現代のDTPの世界とは、文字一つの持つ重みが
違いそうです。

アーユルヴェーダの古典書も、何千年に渡って、誰かが書いた文字が伝えてきたもの。
後に伝えようという誰かの意思を、文字一つ一つが背負って運んできたのでしょう。

改めて、やっぱり文字は「文化そのもの」だと感じます。
子供の頃、「新聞」を踏んだり跨いだりすると、父によく叱られたもの。
父も文字の人だったなあ。。。

改めて、1文字1文字をもっと大切にしたいものだと思う春の夜。

早くて、一度にたくさん出来て、便利なもの。
そのことにどっぷり浸って暮らしている毎日が、忘れかけているもの。

活版印刷。
ストイックな手仕事の世界にはまりそうです。

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八子さんと、活版印刷機を囲んで。

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アーユルヴェーダ案内人くれはる

by kureharu | 2017-04-29 21:50 | たびのおと | Comments(0)

もっとすこやかに、さらにごきげんに!


by くれはる
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