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「やりたいこと」ってなんですか?

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自分のやりたいことをやろう(誰になんと言われても)
自分のやりたいことをやればいいのだ(誰になんと言われても)
自分の気持ちに正直になろう(誰になんと言われても)
自分の言いたいことを言っていいのだ(誰になんと言われても)

毎日毎日、この手の記事がSNSのタイムラインに怒涛のように流れてきます。
なんだろう。。
「今よりももっとこうであるべき・・・」といったつぶやきの数々が世の中に溢れている。
みなさんの「生き方宣言(スローガン)」?

その後ろ側にあるのは「自分にはこんなにやりたいことがあるのに(**のせいで)思うようにできない。でもやっていいはず」といった思いでしょうか。

書いているのは、大概私よりもだいぶ、あるいはそこそこ若い皆さん。
ただ、全てが若い人ばかり、とも言えない感じもある。

そして、同じ人が、それこそ同じような「スローガン」を日々繰り返し繰り返し、
日替わり定食のように言葉を変えて語っている。
それが今の世の中なのかしらね。

これらは一見、誰かに向けた「それをもっとやればいいのだ(やっていいのだよ)」と勧めるメッセージの形をとりながら、
実はその視点は100パーセント「自分にだけ」向かっている。

これがね。私はすごく気になります。

他者へのメッセージの形式をとりながら、実はそうじゃない。メッセージは全く開いておらず、閉じている。
発する言葉は息切れしそうな「自分励まし」でしかない。
いや「自分励まし」をすることは悪くない。
「私は今、自分励ましをしたいんだよ」という自己認識と行動が一致してさえいれば。

でもこれらは実際そうではない。

他者に向けて語りかけるスタイルを取りながら、本気で他者に呼びかける「開いている言葉」ではなく、かといって、自分自身にまっすぐ向ける言葉でもない。
どっかがねじれていて、対象を持たず、ふわふわと実体を伴わない言葉の数々。
読む側にも、疲弊感が湧いてきます。

そして、同じような発信を重ねる人どうしが「そうそう、そうあるべきよね」と毎日相互に反応し合っている。

これがいいとか悪いとかいうお話ではありません。

ふむふむ、なかなか辛そうだわね。
そう思って見ている私は、アラフィフです。
彼らが辛そうに見える理由?
つぶやきのやり取りに「現状を突破する力(出口)」が全くないからです。

私が20代の頃、世の中の流行りはこうでした。

「本当の自分を探そう」「ここではないどこか(へ行こう)」

この2つがもう嫌という程、文学やお芝居や映画のモチーフにされていたのが80年代という時代でした。
たいていの場合、物語は「主人公は本当の自分を探しに、ここではないどこかへ旅に出る」のですが。
「本当の自分探し」「ここではないどこか(へ行こう)」はある時期で消費し尽くされ、
その後、急速に飽きられたのです。
行くだけで望みがかなう「ここではないどこか」なんてどこにもない。
現実としっかり向かい合うことだけが、ものごとを動かす。
そのことに意識的になったのね。世の中が。

あれから30年近くたち、「本当の自分」は「ありのままの自分」という言葉に姿を変えて、また蘇ってきたみたい。
ああ歴史は繰り返すのねぇ〜、と最近は見ています。

私は若い時から、妙に現実的なところがあって、
「本当の自分?んなもん、ここ以外になんかあるはずないよ」と妙に醒めたところがありました。

「なりたい自分」「やりたいこと」を実現するには、基本は自分がまず行動して「やるしか」ない。
それも概ね、黙ってやるしかないものと思っておりました。(イェイ昭和!)

大事なことは
「やりたいことをやろう/やっていいのだ/言いたいことを言おう/言っていいのだ」と
ふわふわしたことを毎日毎日、何万回も宣言することではない。

自分で自分の荷物の大きさを測り、それを請け負って、自分の手足で運ぶ、行動すること。
決めたのならそう、それがもっとも大事なこと。

最初にすべきことは、やるべきことをまず「具体的にすること」です。

*自分のテーマを決めること
*テーマに沿った「やることのプラン」を作ること
*プランを元に具体的な行動をとること
*合わせてできるだけ人に働きかけること
*よりよくするためにはどういう方法をとるか?を考え続けること
*結果がすぐに出なくても続けること

この繰り返し。意外と地味。
PDCAとかいう、古典的な方法でもいいと思う。
でもこれからはできれば、そこに「他者を巻き込む」っていう視点を加えたい。

相手を決め働きかけることができれば、ささやかでも関係性が生まれ、小さくとも一つの社会になります。
まず一人聞く相手、語り合う相手を見つけるのもいいと思う。
お互いがエネルギーを持って関わり合うことで、自分も状況も変化していくことはできる。

「やりたいことをやろう/やっていいのだ」という「ただのつぶやき」を繰り返す世界から、ぬけ出る方法はたった一つ。
決心をし自分のプランを立て、行動を携えて、他者に働きかけること。
小さな社会を作ること。

そして、きちんと学ぶ価値のある対象を選び、そこから直接学ぶこと。(これ、超大事)

厳しい言い方かもしれないけれど、それしかカードはないと思うよ。

もし本当に「やりたいこと」がそこにあるならね。
(ないならないで、それはまた別の話。やりたいことがないのは別に恥ずかしいことではない。このことについてはまた別の機会に。)

「問題」は「課題」にして「タスク」にして、、、、と、まずは細分化していかないとね。
そう、これは最初の「実作業」です。
美味しいカレーを作りたければ、レシピを決め、材料を揃え、まずは玉ねぎの皮剥かなくちゃ。
そうそう、最初に米を研いで炊くのも忘れるな。

それをやらずに、いつまでたっても入り口の手前で、
「自分のやりたいことをやればいいのだ」と繰り返しお題目を唱えながら
現実というドアを開けようとしない、ドアの向こうへは一歩も踏み出さない。

本気で何かと向かい合っているならば、「自分のやりたいことをやればいいのだ」なんて、まるで「他人事」みたいに繰り返し言うヒマは、確実になくなっているはずです。

具体的な施策や行動のために、時間もエネルギーも思考力も相当取られますからね。

今の自分にムダな余力があるかどうか。
これ、一つの目安になると思いますよ。

「やりたいことがある」と言いながらも、耳障りのいい言葉にすり替えて、実際は「やりたいこと」からどこか半身で逃げていないか?
実現するため、形にするために、やるべきことと自分は本気で向き合っているか?

戒めとともに、振り返りたいと思います。

さぁ、そろそろ次に進むのもいいんじゃないですか?



つづく>


週末の午後、くれはるとアーユルヴェーダをご一緒に。

その問題へカラダからアプローチ。毎日自分でできるアーユルヴェーダを理論と実践、セットで学びます。
アーユルヴェーダ初めてさん大歓迎。

by kureharu | 2016-09-05 22:17 | 進め方、考え方 | Comments(0)

もっとすこやかに、さらにごきげんに!


by くれはる
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