週末は梅仕事。
今年も待ちに待った、無農薬/無肥料「自然栽培」の完熟梅がやってきました。
自然のままで育った梅。顔に少々そばかすがありますよ。
都会をヒールで颯爽と歩く女性ではなく、まるで田舎のお嬢さんみたいですが、
ほっぺも赤く、なんとも可愛らしい姿に見惚れます。
なり口を丁寧に取り、さあ「アーユルヴェーダ梅干し」を作ります。
アーユルヴェーダ?梅干しが?
ええ?インドのアーユルヴェーダに、梅干しがあるの?
ちょっと不思議な取り合わせかもしれません。
でも、アーユルヴェーダの食のお作法をきちんと知ると、これは全然ミスマッチではないのです。
アーユルヴェーダの食事法が薦めるのは、、、、
・食べ慣れた身近な素材を使うこと
・食べ合わせに気をつけること
・そして旬の食材を使うこと
原理原則はとてもシンプル。
そして、梅干しに欠かせないのは塩。
ここにアーユルヴェーダが推奨する塩、そう、岩塩を私は使います。
「アーユルヴェーダ梅干し」これがポイント。
塩は、食べ物の味をよくし、消化力アップに役立つものですが、
時にピッタとカパをあげ、ヴァータを鎮めます。
ところが塩の中でも岩塩は、「ピッタ、カパを乱しにくい」とされることから、
アーユルヴェーダの食では大切に使われます。
おにぎりに入れたり、日の丸弁当にしたり、
古くから日本人に馴染んだ食材である梅干し。それをアーユルヴェーダの勧める岩塩で作る。
このコラボで、さりげなく「アーユルヴェーダ梅干し」というわけです。
同じく岩塩で作ったアーユルヴェーダみそと、アーユルヴェーダ梅干し
今年3月、みそソムリエkeikoさんを講師にお招きし、
このとき作ったみそも、同じく岩塩を使って仕込みました。
間もなく3ヶ月目を迎え熟成が進みつつあり、
今は、まるでできたてパンのようなかぐわしい香りを放っています。
みそも梅干しも、私たち日本人が代々食べ慣れた味(アーユルヴェーダのいう「サートミヤ」)。
そこに、アーユルヴェーダの考え方を無理なく取り入れることができます。
仕込んだ梅干しとみそ。あとお米が少々ありさえすれば、十分生きていける気もします。
夏場の食欲のない時に、あるいは病気の時、おかゆと一緒に、など
梅干しは長年日本人の「アグニ(消化の火)」の強い味方です。
日本人の健康を支える「アグニディーパナ(消化の火を焚きつけるもの)」と言えそうです。
昨年2015年版、くれはる梅干し。残りわずか。
(
天日湖塩使用。これも岩塩層の塩湖の塩)
さぁ2016年版の梅干し。
無事に梅酢がしっかり上がってくれるまでは、特にきになる毎日です。
追記:
つけて二日後、無事梅酢あがりました。第一関門突破〜