宿の館内は廊下も室内も浴室も、あちこちに石油ランプが下げられていて、
夕方には既に火が入っています。
それでも明るさは必要最小限で、無駄な明るさは一切ないです。
日が暮れると、ランプの灯で本を読むのはちょっと難しいかなというくらい。
窓の外に雪を愛でつつのお風呂から出てくると、辺りはもうすっかり暗くなっている。
大広間では、お客さんが、湯上がりのほっこりした顔で
ビールを酌み交わしています。
思ったよりもたくさんの人が投宿していることがわかる夕食風景ですが、
それでも甲高い騒々しさがないのは、ランプが放つ、
にじむような灯りのせいかもしれません。
メニューは主に、山と川の幸。都会では見かけることのないきのこたち。
飾り立てたところは一つもないけれど、少しづつ味わいを変えてあり
しみじみと優しい味です。
お腹いっぱいいただいても、後ろめたさがない。
素朴で丁寧で、清々しいお料理の数々。
ご当主が、津軽弁でお料理の説明をしてくださいます。
ご飯を終えたら、さて何をしよう、、、などと考えたのもつかの間。
部屋の中でランプの火を見ていたら、だんだん眠気がやってきます。
部屋にはテレビもコンセントもないです。
携帯の電波も見事に届きません。
石油ストーブとランプが一つだけ。
夜です。1日はもう終わり。
お風呂に入って、ご飯を食べて、暗くなったから寝る。
十分すぎるほど、十分であります。
細かいことは、もう今夜はどうでも良いでしょう。
おやすみなさい。
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