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レビュー:映画「海街ダイアリー」(是枝 裕和監督作品)

映画「海街ダイアリー」

原作はずっと愛読してきた吉田秋生の漫画。

ふいにスクリーンに立ち現れたシーンに、突然ぶわっとココロを鷲掴みにされて、
鼻水でるほど泣けてしまう。
なんでこのシーンで?と自分でも思う、さりげない1シーン。

「どこ行くの?」「トンネル!」
少年少女が自転車のふたり乗りで駆け抜ける場面。

永遠には続かない、わずかほんの一瞬泡のように消える10代の時間。
でもその一瞬がほんとうは一生で、そして永遠でもあることを
そのシーンは教えてくれました。

暖かくふたりを見守っている、ものがたりの作り手側の目線があったから。
登場する少年少女と、ものがたりを紡ぐ大人達。
ひとつのシーンに、二つの視点が、静かな熱が透けて見える。
そう、それが両方わかるようになったのは、
いい加減わたしが大人になったということでしょう。

いや、年齢的にはもちろん十分すぎるほど大人、なんですけどね。

一見、出来上がっちゃったように見える大人達も、もと少年少女、なのです。

是枝監督の映画が好きなのは、その目線の持つ温度感なのかもしれません。
寄り添いすぎず、語りすぎず。
静かに「見守る目線」。
男性作家の目線だなぁと思うところ。

是枝監督は、きっと大きな掌を持つ人なのだろう。

映画を見るという幸福。


映画「海街ダイアリー」是枝 裕和監督作品
監督公式サイト
by kureharu | 2015-08-02 07:10 | レビュー(観る・聴く・訪れる) | Comments(0)

もっとすこやかに、さらにごきげんに!


by くれはる
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