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「空腹」ってなんですか?《アーユルヴェーダの食事法》

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「空腹っていったいなんでしょうか・・・?」


ある日、ワークショップ参加者さんに尋ねられました。
その日のテーマは「アーユルヴェーダの食事法」。
アーユルヴェーダ的食べ方のコツをお話ししたあとの、質問タイムでした。

質問の主は、明るくキュートな笑顔が魅力的な30代の働く女性。

その表情をみると、まじめに質問してくれていることが
すぐにわかりましたよ。

「いや、空腹っていったいどういう状態のことなんだろうと思って・・・」

わたしは次のように答えました。

「空腹は、胃の中に食べ物が残っていなくて、スッキリ、クリアになっていること。
反対に胃が重い、また、たべものの臭いのするゲップが上がってくる。
それはまだ消化が終わりきっていない証拠で、空腹とは言えないでしょうね。」

「うーん、そういうゲップとかは出ないんですけど、でも・・・」

あれ?なんだか、すこし不安そうです。

なるほど。


ニセの食欲、ホントの食欲

みなさんは、お腹がペッコペコの空腹、毎日の生活の中にありますか?
部活帰りの高校生のような、もうお腹がぐーぐーなっちゃうような腹ペコ。

最近、ありましたか?

  • 毎日お腹が空いて空いて、むしろ食べ過ぎちゃうのが悩み〜
  • 食欲なんかないほうがいい〜
  • お腹が減らないなんてうらやましい〜
  • ご飯のあとに、おやつがやめられない〜

「食事法」をテーマにしたWSでは、そういう声がたくさん挙げられます。

みんなで「そうそう〜わかる〜」と言いながら、ワイワイとにぎやかになる時間。

で、わたしはみなさんにお尋ねしてみます。

「みなさーん。それってホントの空腹、ホントの食欲だと思います?」

「ええ〜?うーん」とみなさんが考え込み始める瞬間。

「本当に ”空腹な状態” で、じぶんにとって”必要な量”をわかって食べてるよ〜って言える人〜?」

・・・いつしかおしゃべりは止んでしまいます。

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私たちは食べ過ぎている?

世の中に、美味しいもの、美味しそうなものは大量にありますよねぇ。
手軽にすぐ食べられるものやサービスがどんどん増え、身の回りにつねに大量にある。

最新のレストラン、限定品のスイーツ、季節ごとに生まれては消えるコンビニ商品
デパ地下メニュー、行列のできる食のスポット
ファストフード、コンビニ食、冷凍食品やレトルトなど手軽な食の流行。
SNSのタイムラインも、「ブームの○○を食べました〜」といった写真がいっぱい。

美味しいものが、それも、より「カンタンに」食べられる国、時代です。

それら外の刺激に反応して・・・

  • 目が欲して食べたくなる。
  • 舌が味を感じたくなる。

そうなりますよね。う〜ん、わたしもそうなります。

で、食べる。

じぶんの胃の中で、前の消化が終わっているかどうか?
それは見ないことにして?「刺激への反応」としての「食べたい!」が先に来る。
それを「お腹が空いている」と勘違いする。
そうやって食べてること、増えてはいないでしょうか?

わたしたちの「食べる」は、もはや「本物の空腹」と切り離されて久しい、
とも言えるかもしれません。


「何を食べるか」より大切な「どう食べるか」

アーユルヴェーダが重要視する「食事法」。
ここでは、食べ方や食べ物の選択が適切でないと、体内に「未消化物」が作られるとされています。
この「未消化物」が溜まること、悪さをすることで、病のもとになってしまうとも。

体内に「未消化物」を作らない食べ方、食べ物の選び方で
私たちの健康を護るのがアーユルヴェーダの食事法。
言い換えるなら、「未消化物なんかためないぞプロジェクト」です。

「未消化物なんかためないぞプロジェクト」。
その中のごく一部を、以下にご紹介。

(1) 決まった時間に規則正しく食べる
(2) 適量を食べる
(3) 前の食事がよく消化されてから、(つまり空腹の状態で)次の食事を食べる
(4) 追い食べ(重ね食べ)をしない
(5) つくりたてを食べる・作り置きをしない
(6) 新鮮なもの、旬のものを食べる

(以上、アーユルヴェーダの食事法より一部抜粋)


一見、ひとつひとつはとても「当たり前」のこと。
でも、いまの日本の私たちの暮らしのなかでは、「じぶんで意識すること」抜きには
どれひとつ実現できることではないのかも。

例えば・・・


(1)の「決まった時間に規則正しく食べる」と
(3)の「前の食事がよく消化されてから、(空腹の状態で)次の食事を食べる」は
(2)の「適量を食べる」という、カード抜きには成立しないもの。

さらには、(4)の「追い食べをしない」も要チェックです。

*追い食べ(重ね食べ)とは?
胃の中に食べ物がまだある状態、消化の途中で「追いかけるように食べる食べ方」のこと。
お腹がすいていないのに、つい目が欲しくなって食べてしまう間食などはこれにあたります。

そう、つまり(1)〜(4)は、実は常に相互に連携補完し合う関係。
お互いが協力し合わないと、「未消化物なんかためないぞプロジェクト
マイレージはたまらないのです。

そして、これ!

(5) 作りたてを食べる・作り置きをしない
(6) 新鮮なもの、旬のものを食べる

これらは、場合によっては難しいことと言えるかも。
忙しい毎日、いいとはわかっていても、100点満点を目指すのは容易でないかもしれません。

でも、これらをじぶんの食選びの「基準」に加える。
意識することで、長い目でみると、必ず変わるものがあるかと思います。

実現が難しいことこそ、まず意識することから。

意識が変われば、選択がかわり、いつか結果がかわります。

外食や中食の時も「作りたて」「新鮮なもの」を基準にすると、おそらく選ぶお店やメニューがかわりますよ。


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「空腹ってなんだろう?」

わたしは、声に出して疑問を投げてくれた女性のことを、とても素晴らしいと思います。

「空腹ってなんだろう?」

シンプルだけど、大切なこと。
そう、意識を持ったからこそ出た言葉だと思う。

それはもう一度、「自らの力でじぶんのカラダに向き合う」ということ。
見過ごしがちなことを、もう一度改めて見つめ直す。
流さない。

じぶんを過不足なく見ること。じぶんと向かい合うこと。
「じぶん観察」は、アーユルヴェーダの大事な種です。

あなたにとって「空腹」ってなんですか?



*****
あ、
ちょっと難しい話になっちゃったかも・・

なによりげんきのもとは、げんきな消化力。
そしてアーユルヴェーダの食事法には、こんな懐の深い要素もありますのよ。
だから好きなんだなぁ!




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by kureharu | 2015-07-09 18:35 | アーユルヴェーダ/食事法 | Comments(0)

もっとすこやかに、さらにごきげんに!


by くれはる
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