・忘れ物の傘
はい、どれも正解です:D
正解ではありますが、ここはほら「アーユルヴェーダ案内人のブログ」でありますので、
アーユルヴェーダ的に見ていきますよー。
アーユルヴェーダの考えのベースとなる「ドーシャ」は病素の意。
3つあり、それぞれが5元素(空、風、火、水、土)のエネルギーと紐づいています。
・ヴァータ(空・風) *空(くう)は空間、隙間
・ピッタ(火・水)
・カパ(水・土)
ですね。
そして、なんと!
季節ごとに「自然の中に増えるドーシャ」というものがあります。
例えば、冬から春に向かって増えるカパ(花粉症ツライ!)。
夏から秋に増えるピッタ(暑さで増える!)
冬に増えるヴァータ(腰痛イタイ!)
自然の中に増えるドーシャは、またその時期、私たちの体の中にも
たまりやすい(増えやすい)ものとされています。
私たちも自然の一部なんですね〜。
そこで「梅雨時に増えるものはなに?」という質問です。
答え:梅雨に、増えやすいのは「ヴァータ」です。
梅雨時のこれらが、自然の中や私たちの体に増やしていくのは、
3つのドーシャのなかのひとつであるヴァータです。
ヴァータは「空・風のエネルギー」と紐づくドーシャ。
冷たくて、軽くてふわふわとして、風のように動き回る性質が特徴です。
梅雨時、ヴァータは自然の中にも、私たちの体の中にも徐々に増えていきます。
人間も自然の一部であるということ。
ここを意識しながら、生活や食事を最適化していくのが
アーユルヴェーダの知恵「季節のすごしかた」です。
ヴァータが増えると、カラダにおこること
*冷え
*痛み(頭痛、腰痛、関節痛など)
*おなかの張り、ガス
*便秘
*体力減退/疲労感
*不眠
*落ち着きのなさ、不安
「痛み」のあるところには必ずヴァータがいると言われます。
低気圧が来ると、雨が降るとシクシク痛む腰痛や頭痛など、ほんとに悩ましい。
そして、体だけでなく、心まで?
増えすぎたヴァータが起こすこと。どうもちょっと気になる感じではないでしょうか。
「似たものは似たものを増やし、異なるものは異なるものを減らす」
アーユルヴェーダにおけるとても重要な考え方に
「似たものは似たものを増やし、異なるものは異なるものを減らす」
というものがあります。
具体的にみてみると・・・・?
「体を乾燥させる、冷やす、雨風に当たる、動きすぎる」ことは、ヴァータを増やします。
これはヴァータが「乾性」「軽性」「冷性」「変動性(動き)」などを持っているから。
これがそう、「似たものは似たものを増やす」です。
一方、異なる質、「良質な油分を摂る、温める、風を避ける、休養する」をしっかり取り入れると、ヴァータを増やさず、ケアしていくことができるというわけです。
こっちが「異なるものは異なるものを減らす」。
つまりこれらが
「似たものは似たものを増やし、異なるものは異なるものを減らす」
の意味するところ。
表裏一体、ぐるぐるとつながっているといえるでしょう。
ヴァータ対策、じゃ、やるべきことは?
ヴァータ対策、それは主にふたつ
(1)ヴァータを増加させる原因を止める
(2)ヴァータを増やさない、乱さない生活をする
なんといってもまず(1)、そして次に地道に(2)です。
問題の原因になることをまずやめる。入ってくる「入口」をふさぐのが何よりも重要です。
いくら(2)をコツコツ頑張っても、(1)を実行しないと
残念!努力は結果になりにくい。
水の泡にもなってしまいかねません。
「乾性」「軽性」「冷性」「変動性(動き)」などの質を持つのが、ヴァータです。
これらを取り込む&増やす行いをくりかえすと、ヴァータは増加していきますので、
特に注意が必要です。
食べ物は乾いて軽いものばかり、飲み物は冷たい氷入り、毎日せかせか忙しくて・・・
これではヴァータ攻略するどころか、ヴァータに攻略されてしまうということですね〜。
(1)梅雨時「ヴァータを増加させる原因」を止める
*雨風に当たらない/冷房に注意する
「風に当たる」「雨、そして冷房で体を冷やす」など
いずれもヴァータを乱します。
梅雨時にはありがちなことゆえ、とくに注意が必要。
*食べ物や生活習慣を、「ヴァータ対策モード」に
「乾燥させる」「冷たい」「疲労」は、ヴァータを乱します。
食べ物も、乾燥したもの、軽くてカサカサしたもの、冷たいものには要注意です。
パンやお菓子など、小麦粉製品を摂りすぎない(おいしいですけどね・・・)
摂る時にはしっとりした油分を適量補うこと。
なんたって「似たものは似たものを増やし、異なるものは異なるものを減らす」ですからね。
ヴァータを増やす「苦味、辛味、渋味」にも注意が必要です。
例えば、氷のたっぷり入ったアイスコーヒーのがぶ飲みなどは、避けたいもの。
主食も、パンではなく、お米がオススメです。
また、過度な運動や夜更かしもヴァータを増やす要因になります。
疲労はヴァータを呼び、ヴァータはまた疲労を呼びます。
(2)ヴァータを増やさない、乱さない生活をする
*新鮮な食材を使った消化のよい食べ物(消化負担を減らす)
*温かい食事(野菜もできるだけ火を通して)
*良質の油分を使ったしっとりとしたもの(パンにはギーを添える)
*酸味と塩味(酸味と塩味がガス抜きに)
*コショウ、ショウガ(消化力アップ)
*ニンニク、タマネギ(ヴァータ抑制)
*温かいお湯につかる(入浴で温める)
そして、毎日のアーユルヴェーダ生活の基本!
*白湯を飲む
です。
白湯は胃を温め、体内の未消化物を減らし、体内の詰まりを取っていきます。
消化力もアップしますよ。
パンではなくごはんを主体に、消化に優しく温かい野菜たっぷりスープなど、
一品取り入れてみてはいかがでしょう?
仕上げにギーをひとさじ加えると、梅雨対策にもさらに効果アップですね。
参考)
ヴァータを取り込まず、ヴァータ対策に役立つ《もの、こと》を取り入れて、
ことしの梅雨を乗り切っていきましょう。
梅雨時対策をやります!
都内古民家で毎月開催中:初心者さんも大歓迎!「はじめてのアーユルヴェーダ*ワークショップ」
終了しました。
2015/6/27(土)11:00〜13:30(終了予定時刻)(受付開始 10:45)
▪️(1)座学:「*梅雨から夏へ〜バテない&負けない、元気な夏のすごしかた」
▪️(2)体験実習:まいにちできるじぶんメンテナンス!ガルシャナ&セルフオイルマッサージ
▪️(3)お茶タイム:リラックス&シェアリング(懇親会)
自然とともに生きるアーユルヴェーダ。
季節の変化を捉え、すこやかに毎日を過ごすための合理的な工夫「季節のすごしかた」があります。
梅雨時と夏のすごし方の違い、大事なポイントを押さえて、ことしは夏バテ&夏疲れなしで
秋まで過ごしませんか?