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【003】私がアーユルヴェーダを始めたワケ《仕事とココロ編》

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仕事とココロのことを書くのは、とても難しいことです。
「はたらくこと」はこれまでずっと、一度も切れることなく、自分が生きることとつながっていた。
だからかもしれません。
そして、私のアーユルヴェーダの始まりは、どうも仕事とココロの部分に
深く根ざしてもいるようです。

そんな話を書いていますが、もしめんどくさそうでしたら、どうぞにっこりスルーくださいませ。

ーーーーーーーーーー

原因不明の呼吸困難。ベランダで朝を迎えた2007年6月。
当時、私は勤務先で「あるプロジェクト」に参加していました。
新製品開発における「カラーデザイン担当」です。
技術者に混じり、商品開発プロジェクトに参加するようになって
2007年当時は、すでに数年が経過していました。

20代からずっとデザインに関わりながら働いてきた私が、当時特に注目をしていたのが
自社の「ものづくり」におけるカラーデザインの活用と可能性。
プロダクトカラーデザイン担当は、自ら望んで手に入れたミッションでした。
私がそこに手を挙げたことで、「製品にカラーデザインを取り込む」。
そう、会社にとっても初めての取り組みが始まりました。

まだ誰も歩いていない道を作りながら、製品のラインナップ化に参加していく。
前例のない仕事を、ひとり担う立場になりました。

自社の中核となる製品づくり。その感性型技術であるデザイン。
たった一人、インハウスの立場で取り組むには、時にそれなりに課題もつきまといました。

ひとつはあらゆる人々の「好き嫌い」とのせめぎ合いです。

もともとデザインは誰もが「好き嫌い」をなんでも言いやすいもの。
それはそれで悪くはないこと。
一方「デザインの本質」と「好き嫌い」を同列に扱う場から生まれるのは「ただの混沌」です。
好き嫌いの持ち主が「役職者」だったりすれば、その影響力から混沌はさらに広がる。
部門間や上下左右の力関係によっても、方向性は大きくずれていってしまう。

デザインのマネジメントは、世の中で、ものづくりを担う人たちが抱える共通の悩みかもしれません。

個人の「好き嫌い」に落ちる議論を、公式のデザイン検討の場で繰り返す。
そういう誤った認識は、社内でよく見られることでした。
成熟した議論の場が作れないと、本来集約に向かうべき議論が、逆にまったくのただの拡散になってしまう。
これまでものづくりに「デザイン」という価値観が存在しなかった組織において
この手の議論は、とりわけ未成熟でした。
結果、様々な声に晒されることも多く、
悩みは常につきまといました。

組織が、個人のアート活動とは全く異なる質の「ゲンバ」であるということ。
プロデュースする側に、戦略的な知恵とマネージメント能力が必要なのは当然です。

私は自らが望んで手に入れ、またデザインの可能性を信じて、そこに向かっていた仕事。
なのに一方で、ある夜突然呼吸ができなくなって、ベランダで朝まで過ごす羽目になる。

・・

その原因がどこにあるのかは、当時これっぽっちも想像できていませんでした。
で、仕事を続けながら、病院通いの時期を長い事過ごしていきます。

さらにベランダナイト以降、私は製品カラーデザインのミッションを6年間続けます。
結局足掛け10年間の担当者となりました。

続けた理由はなんだったのか。
自分が望んだことであり、つまりは好きだったからだと思います。
チームで一緒になってゼロからものを生み出すということが、
そこに自分のクリエイティビティが少しでも役に立つことが、本当に好きだった。
チャンスをもらい、ひとつひとつを積み重ね、
その結果、多くの製品を世の中に生み出すこともできました。

カイシャに無理やりやらされていたことではありません。
喜びもあり、全ては自分の意思で望んだことから始まっているのに、
本人すら気づかないところ、
私はどこかで大きな「自己矛盾」を起こしていたのかもしれません。

10年を経て、一昨年、みずからそのミッションに区切りをつけました。
時間を経過した今、
少し離れた視点からいろいろと考えることができます。

クリエイティブを目指して組織で働くってなんだろう・・仕事ってなんだろう・・
果たしたかったこと。
できたこと。できなかったこと。
じぶんの意思と力量。

私のココロとカラダは、主の意思に従い、長い間ずっと黙って耐えていた。
時々、無言の抵抗を示しながら。

そう、私はじぶんの本当の声を、ずいぶん長い間聞けてもいなかった。


【004】《おわかれのとき》へつづく




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by kureharu | 2015-01-12 22:11 | はじめまして

もっとすこやかに、さらにごきげんに!


by くれはる
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