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「心の質(グナ)」と食べ物のカンケイ《アーユルヴェーダの食事法》

「たべものを疑いながら生きていくのはかなしい」

ずっと昔にどこかで見たコピーです。
たべるって毎日のくりかえし。
だからこそ、たべもののことは今すこし慎重に考えたい。

おいしいものは、世の中にたくさん溢れていますね。

清らかなおいしさがある一方で、
「オラオラ、さっさとおいしいと言え〜!」と言わんばかりに
「強い何か」が、人間の感覚、脳を麻痺させるものもある。
残念だけど。

鮮度や品質に欠けるもの。
加工に次ぐ加工で、オリジナルのわからないもの。
価格や効率最優先で、大量につくりおいたもの。
矛盾、綻びを整えるために、刺激の強い濃い味に仕立てて、
人間が感じる力、微細なセンサーをダメにしてしまうもの。

ヒステリックなほど、あちこち散りばめられた「ヘルシー!」という言葉。
そこには一体、なにが秘められているのだろう。

アーユルヴェーダは「心の3つの質」と、食との関係を語ります。

*「心の質(グナ)」とは?

「タマス(惰性・停滞性)」「ラジャス(動性・激性)」「サットヴァ(純粋性)」
その3つです。

タマスに満ちた心は「無知、無気力、怠惰」となり、体には同性質のカパが増える。
ラジャスが増えると心には「過剰な活動、怒り、攻撃、いらいら」が増し、
体には同性質のピッタが増える。
いずれも、健康を害するもとになっていきます。

一方、サットヴァは、純粋性。
体の3ドーシャをバランスし、平和に、知性や愛情を持って生きることができる。
そんな性質です。

*食べ物との関係

食べ物の有りようと、「心の質(グナ)」には深いつながりがあります。
何を食べるか、その結果はどうなるか。

(1)作ってから時間のたったもの、古いもの、レトルトなど・・・
「タマス(惰性・停滞性)」を増やし、「サットヴァ(純粋性)」を減らします。

(2)刺激の強いもの、濃すぎる味のもの・・・
「ラジャス(動性・激性)」を増やし、「サットヴァ(純粋性)」を減らします。

(3)新鮮な素材で適切に作られた、作りたての食べもの・・・
「サットヴァ(純粋性)」を増やします。

まさに心と体は繋がっているのです。

キレやすい子供たち。イライラに満ちた満員電車。
ネット上に溢れる、執拗な批判や怒りの連鎖。

世の中の現状と、私たちの取ってきた食べ物は関係があるのかもしれません。

また、つくるひとの心の状態も、食べ物に影響を与えます。
イライラ、悲しみ、プンプン・・・
せっかく作った食べ物の質を変えてしまう。
タマス的、ラジャス的な食のありかたは、結果、誰の心も体も幸せにはしない。


わたしは「おいしさ」には2つある気がします。
曇りのないものと、曇っているもの。
じぶんが流されている時、そのちがいを見極めるのはなかなか難しい。
脳はときに、強く刺激的なものに騙されもするし、
実際「おいしい!」とも思っちゃうから。
じぶんもだけど、案外人間の脳って単純だなと思う。

だから持ちたい「ものさし」はまずひとつ。
それは、誰によって、どうつくられたか?
できるだけ、それが「よりわかる」食べものからえらぶこと。
まず、それだけでいいと思う。

誰によって、どうつくられたかがわかるもの。
それがどういうものなのか?
どうやれば、それをえらぶことができるのか?
じぶんのあたまで手足で、全力で考えたい。

「ヘルシー」とか「素材本来の味が生きています」とか
すりきれたグルメレポーターのような言葉に頼らなくても、
じぶんの目で舌で頭で、えらべるひとになろう。

シンプルで曇りのないおいしさ、そしてたべもの。
まわりのひとたちも、じぶんも、そういうものを食べて生きたい。
そのために、じぶんの手でも作りたい。

「つくりおきをしない」のが、お作法のアーユルヴェーダのレシピ。
そしてそのレシピでつくる「南インドカレー」を、
みなさんに食べていただきたい、知っていただきたいなと思うのはそんな理由です。

「食べものを疑いながら生きていくのはかなしい」

悲観的になっても、そこにはなんにも生まれない。
たべものと「疑いの入り込む余地のない関係」をつくること。
大事なのは、それを考えることです。

えらべるじぶんになろう。
えらぶために少しづつでも知ること。
知るためには観察をすること。
で、観察するのは、たべものだけじゃない、
たべたときのじぶんも大切。
食べてどう感じるのか。なにがどう変化するのか。

じぶんのために作ってくれた人を「信じる」こと。
たべるって、人を信じること、
そして、じぶんを信じることかもしれません。

アーユルヴェーダの食では、
選んだものは無駄にせず、大切に美味しく味わっていただきます。
ありがたく感謝して。

そして最後の最後に、アーユルヴェーダはいうのです。
何よりも「満足して食べる」ことこそが
最大にして最強のコンセプトなんだぜ!っと。

こういう男前で、腹の太いところ、アーユルヴェーダに惚れちゃってるところです。


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コメカフェファーム草子さん(後列右)、みそソムリエkeikoさん(前列右)姉妹と。
南インドカレーのくれはる&マッキー。
われら「たべもの女子」:D

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by kureharu | 2014-12-17 20:25 | アーユルヴェーダ/食事法 | Comments(0)

もっとすこやかに、さらにごきげんに!


by くれはる
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